独立までの道のり
2010年秋 勤めていた、学校法人の鍼灸の研究所を退職して独立の準備を始める。
この時点ではご利用いただける顧客は自分の中ではかなりいるとみていたが、実はそれは今となってみれば殆ど不確定なものだった。
その時に私には独立に向けて出資者がいた。
出資者。
ー 金は出すが口は出さないから好きなようにやってみろ。
という言葉を信じて準備を始めた。
完全にアタマの中はお花畑ちゃん。
チャンスと思いそれなりに準備を始めた。
その時は某古本屋にて買い漁った本の数々。。。
・法人の設立
・お金について
・経営
ありとあらゆることを勉強した。
のちにこの時に積み重ねた知識が自分を助けることになる。
そういう意味ではその時の出資者は今となっては自分にとってきっかけを与えてくれた最高の恩人だと思っている。
最終的には断りを入れてそこから4年間準備期間に入り、マイナスに...自分の中では地中に一回潜った感覚
全てがゼロからスタートとなって精神的にもかなり追い込まれた時期
2011年の震災であった。
そこから独立を延期し出資者に断りを入れ、自分で金の準備をする決意をした年である。
この震災が起こった時は僕は物件を探していた時期
起こった瞬間に僕は目が醒めることとなる。
絶対に今やってはいけない。そう言われた感覚だった。
それでも1度延期をしてほとぼり冷めたらやろうとまだ、アタマの中はお花畑だった笑
現実はどんどん厳しくなる。
震災直後、仲間と医療ボランティアに行く。そこで見た現実は僕がいかに甘かったのかを思い知ることになる。
『タダほど高いものはない。』
一生、首根っこ掴まれた状態でやることは独立とは言わないし、一生搾取されることであって自分の自由にできるわけない。
売上の20~30%搾取されたら終わりですよ。
知識をつければつけるほどこれは甘い罠であることがわかって行く。チャンスではない。
断りを入れる決定的な事項が核になるところに口を出すようになる。
っていうか当たり前なんだけど。
これで僕は決心した。やりたいことをやるには自分で金を捻出するしかないと。
全てを整理して独立に向けて準備してきたのでゼロから構築しなければならないことを考えた時にゾッとしたが、やることは明確になっていた。
それは奇しくも、出資者に言われたことを忠実にやってきたからこそ明確になっていた。
ー 仕組みを分かれば世の中の仕組みがわかるからどんなに時間かかっても法人も自分で設立しろ。金を払えば専門家にお願いできるがそれは儲かってからやればいい。
だから経理も含めて自分でやれ。それがお前の身を助けることになる。
このおかげで仕組みはわかった。だから断ることができたのだ。
今日はここまで〜